ICTを活用したネットワークを構築して、地域の医療機関等が、患者の情報を共有する仕組みを整備することは、県民誰もが身近な地域で安心して医療を受けられるようにするために、有効な取組です。
県では、地域の医療機関等のICTネットワークづくりを支援することを目的に、令和元年に「神奈川県/地域医療介護/連携ネットワーク/構築ガイドライン」を策定しました。
このガイドラインを参考に、横浜の鶴見区・神奈川区の医療機関等が連携して「サルビアねっと」を構築・運用しており、アレルギー歴や、薬の副作用歴、検査結果などを共有する取組を行っています。
現在、この「サルビアねっと」には、病院、薬局、訪問看護ステーション、介護施設など113施設が参加し、14,000人を超える患者の情報が共有されています。
また、今年度は、港北区・西区にも地域を広げて運用する予定であり、 県は、対象地域の拡大に必要な費用への支援を行います。
なお、国においても、患者情報を共有するため、電子カルテの標準化をはじめ、医療情報ネットワーク基盤のあり方などが検討されています。
そのため、将来的には、国が進める基盤づくりと連携することも視野に入れておく必要があります。
県としては、こうした国の動きを注視し、医療機関等に対して、必要な情報提供や助言を行い、地域医療介護連携ネットワークの構築を、引き続き支援してまいります。