次に、生活習慣病対策について、何点かお尋ねがありました。
まず、「脳卒中の発症登録」についてです。
脳卒中は、一旦発症すると長期にわたる治療やリハビリテーションが必要となり、後遺症が残ることも少なくないため、早期治療や発症予防の取組みが求められております。
脳卒中については、発症メカニズムの解明が進み、症例に応じた治療が実施されていますが、今後は治療効果や長期的な予後を明らかにしていくため診療情報の共有化が必要であると認識しています。
お話の脳卒中の発症登録は、急性期の治療から回復期のリハビリテーション、在宅医療、介護に至る長期にわたる情報管理が必要となります。
また、実施にあたっては、登録の中心となる基幹的な病院の他に、かかりつけ医、医療機関、介護施設の参加も必要になるなどの課題もあります。
現在、県では、脳卒中対策として、急性期から回復期、在宅医療に至る地域連携クリティカルパスの普及に取り組んでおり、このパスにより、患者情報の共有や蓄積もなされ始めております。
今後、このパスの地域的な拡大と併せ、登録制度にもつながる診療情報の共有化と利活用の推進について、ICTの活用も含め、「医療のグランドデザイン」の中で検討してまいります。