重度精神障害者に対する包括型地域生活支援プログラム、いわゆるACTについての、お尋ねがありました。
精神障害者への支援につきましては、「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神 保健福祉法の理念のもとで、退院を促進し、医療や保健・福祉サービスを提供するなど地域移行の取組みが進められております。
重度の精神障害者の方についても、地域でケアを受けながら生活することは重要でありますが、必ずしも十分な支援体制が整っていない状況です。
お尋ねのACTは、入退院を繰り返したり、長期入院をしている重度精神障害者が、地域の中で暮らせるように、医師や精神保健福祉士などの様々な職種の専門家が、チームを組んで支援するというしくみであります。
平成15年に日本で初のACTチームが誕生し、現在、個々の医療機関が中心となって、全国で10数箇所の活動が行われています。
県内でも昨年10月には、精神障害への理解を深めるため、精神障害者の家族会が主催し、本県も後援して、「ACTを考える県民のつどい」が行われ、約460名の方の参加がありました。
また、医療・福祉関係機関が連携して、ACTチームの活動を目指した実践が行われ始めた地域もございます。
県といたしましては、重度の精神障害者が住みなれた地域で安心して暮らしていくための支援の一環として、医療機関などにおいて、ACTについて取り組んでいただけるよう、必要な情報提供に努めてまいります。