1.かながわツーリズムの推進について(2)

<質疑>
 これまで本県の観光施策は、部局でそれぞれ独自に事業を展開しており、部局を横断した取り組みが行われてきたとは言えない状況です。
 今後、全県を挙げてかながわツーリズムの施策を推進するには、神奈川県の組織に倣って言えば、商工労働部、環境農政部、県土整備部、県民部、教育庁などの連携が必要になってまいります。

 また、本年9月1日から、任期付職員として採用された観光振興担当課長は、観光業界での実績をお持ちの方で、新たな観光プログラムの開発や広域観光のネットワーク形成等を担当されると伺っておりますが、民間からたった一人やってきて本当に力を発揮できるかどうかは、知事からどのような権能を付与されるかにかかっていると思います。



 そこで、知事にお伺いいたします。

 かながわツーリズム施策実現のために、観光振興担当課長を中心として、部局横断的なプロジェクトチームを立ち上げ、積極的に事業を推進すべきであると考えますが、知事のご所見をお伺いいたします。

<答弁>
 かながわツーリズムの推進に当たりましては、県だけでなく市町村、観光団体、事業者、NPOなど、さまざまな主体の積極的な取り組みが必要となっております。
 また、県の役割といたしましては、市町村や近隣都県との連携による広域的事業の推進や、市町村、民間事業者への支援、新しい観光テーマへの取り組みなど、広域的な視点に立った観光交流の仕組みづくりにあると考えております。

 このため、県では所管部局が中心となって、グリーンツーリズム、ブルーツーリズム、産業観光など、さまざまな観光施策に取り組んでおり、庁内の連携のもとで様々な主体の協力をいただいて事業を進めております。

 例えば、10月から11月にかけて実施いたしました商工労働部主体の「秋の神奈川再発見キャンペーン」では、県立博物館を所管する教育庁、グリーンツーリズムなどを所管する環境農政部等とも連携して、全庁的な観光PRに取り組んだところでございます。
 また、民間活力を発揮し、より効果的、実効性のある事業展開を図るため、本年9月には民間から観光振興担当課長を採用したところでございます。

 今後、県といたしましては、関係部局の連携と協力を軸に、グリーンツーリズムや「秋の神奈川再発見キャンペーン」など、部局横断的な事業に取り組むとともに、観光振興担当課長の持つノウハウやネットワークを幅広く活用してまいりたいと考えております。
 さらに、事業の内容によって部局横断的なプロジェクトチームを立ち上げ、かながわツーリズムの積極的展開に努めていく考えでございます。