2.県立高等職業技術校の再編について(1)

<質疑>
 平成16年2月に示された「高等職業技術校再編整備計画」によると、多様化・高度化する人材ニーズや求職者のニーズに的確に応えた職業能力開発を推進するため、訓練分野を特化して配置している10校1分校を統合し、専門性と総合力を発揮する能力開発の拠点として、総合校2校に再編整備するとされております

 このうち、横浜市鶴見区の寛政高校を活用する東部方面技術校については、平成16年度当初予算で整備のための調査・基本設計費が計上されており、平成18年度には工事に着手、平成20年4月に開校という予定になっております。
 既に再編整備計画を示した上で東部方面技術校の整備スケジュールも示され、具体の設計に着手していることを勘案しますと、高等職業技術校再編整備全体を具体的にどのように進めていくのか、明確にする時期に来ていると考えます。



 そこで、知事にお伺いいたします。

 西部方面技術校については、設置場所や開校時期などの基本的な内容が全く明らかにされていませんが、どこを拠点として総合化していくおつもりなのか、また、その整備のスケジュールについてはどのようにお考えなのか、知事のご所見を伺います。

<答弁>
 高等職業技術校の再編整備は、多様化・高度化が進む企業の人材ニーズや受講者のニーズに的確に応え、あわせて民間教育機関等との役割分担や訓練コースの見直しなど、機能の充実強化を図っていくことを基本的な考え方としております。

 再編整備計画により、総合校2校に統合いたしますが、その配置に当たりましては、県内の東西バランスを踏まえるとともに、通学利便性などを視点として検討を行ったところであります。
 東部方面職業技術校はこうした考え方に基づき、横浜市鶴見区にある旧寛政高等学校を再活用して整備することとしております。現在、設計作業に着手しており、平成20年4月に開校を予定しております。

■西部方面職業技術校の配置について
 東部方面職業技術校と同様の視点に立って、少ない財政負担で整備が可能な既存の県有施設の利活用を基本としながら、慎重に設置場所の検討を進めているところであります。
 今回の再編整備計画は、1校当たりおおむね60億円の経費が見込まれ、その財源として3分の1程度の国庫補助金の確保が必要であり、現在、東部方面職業技術校について国に要望しているところでございます。
■整備のスケジュールについて
 西部方面職業技術校につきましても、こうした取り組みとあわせ、平成17年秋ごろまでに設置場所を決定し、平成20年4月の東部方面職業技術校の開校の後、速やかに整備に着手できるようにしてまいりたいと考えております。