かながわシープロジェクトの更なる推進について


<質問要旨>

 「湘南」ブランドの希薄化や子どもや若者の「海離れ」を背景に、魅力的な海づくりを通じて、多くの人々を神奈川の海に呼び込むことを目的に、本県では平成26年度から「かながわシープロジェクト」に取り組んでおり、セーリングやダイビング、海洋ツーリズム等に関連した事業が展開されてきたが、広く一般の人々が日常空間として通年利用できる環境づくりという面では、まだ多くの課題が残されている。
 国内外から観光客を呼び込むことも大切であるが、そのためには神奈川の海岸というコンテンツそのものの魅力を磨いていくことが先決であり、かながわシープロジェクトが目指した神奈川の海の魅力向上は、まだまだ道半ばと言わざるを得ない。

 そこで、かながわシープロジェクトの更なる推進に向けて、今後どのような方向性で取り組んでいこうとしているのか、所見を伺いたい。


<答弁> 黒岩知事

 県では、「Feel SHONAN」をキャッチコピーに、神奈川の海に多くの人を呼び込む「かながわシープロジェクト」を進めています。
これまで、市町や民間等と連携して、オリンピック競技であるヨットの振興や、マリンスポーツ拠点の整備、海からの風景などを楽しむ海洋ツーリズムの推進などを中心に取り組んできました。
 その結果、県内各地のマリーナにおけるヨット体験イベントなどの定着や、漁港を活用したダイビング拠点の整備、相模湾で初となる海上タクシーの運航など、「海」そのものの魅力を感じることができる新たなコンテンツが生まれています。
しかし、これらは海上での取組みが中心であることから、より多くの人を「SHONAN」に呼び込むため、誰もが訪れやすい海岸の有効活用にも積極的に取り組む必要があります。
 そこで、今後は、年間を通じ、子どもからシニアまで幅広い層の方々が、いつでも気軽に神奈川の海岸を楽しめる機会も創出していきます。
 具体的には、海岸を訪れた人が、ウィンドサーフィンやビーチバレーなどのスポーツに加え、ヨガや砂浜遊び、自然観察教室などの様々なコンテンツを、いつでも楽しむことができる空間を創っていきたいと考えています。
 そのため、まずは、地元の団体や市町、事業者等とともに、モデルとなるエリアを選定し、有識者のアドバイスを受けながら、実現に向けた方策を検討していきます。
 併せて、海上や海岸を含め、「SHONAN」の魅力を多くの人が感じて、訪れていただけるよう、これまでの観光やイベント情報に加えて、地元で活躍する団体の活動や人々の暮らしなど、日常の生き生きとした姿をホームページやSNSで広く発信していきます。
 県では、地元と一体となって、海岸のポテンシャルを最大限に活用していくことで、神奈川の海の魅力を高め、地域の活性化につなげてまいります。


<要望>
 せっかく知事が作られたプロデュース会議、既に解散してしまっておりますが、報告書の提言の中には、まだまだ実現して欲しいことがたくさんあります。誰もが色々なスポーツやおしゃれをしてきて、海に癒されて健康になる、これは先ほど知事からも丁寧な答弁をいただきました。
 伊豆の下田市で行った、ビーチクラブ活動では、高齢者のビーチ活動連合による海のスポーツ対戦をやっておりました。私は画像で拝見しただけですけど、70代80代の方がウェットスーツをきてサーフィンを楽しんでいるんですね。そういったビーチ環境を作るためにも、当時プロデュース会議で提言をくださった方にも、ぜひ改めてアプローチをしていただきたいと思っておりますので、以上要望をさせていただきます。