現在、県内すべての小学校では、4年生の社会科で、県が作成した参考図書「わたしたちの神奈川県」を使って、県の花「ヤマユリ」など、神奈川の様々な特色を学んでいます。
のほか、小・中学生向けの税の学習教材、「わたしたちのくらしと税」などで、「ヤマユリ」の写真を掲載し、児童・生徒が県の花に親しむ機会を設けています。
県立高校でも、川崎市にある百合丘高校は、「ヤマユリ」と、地名の百合丘を象徴する校章を使用しています。同校では、毎年、「百合の花咲く丘プロジェクト」として、PTAや地域の方と共に、校内の斜面地に「ヤマユリ」の球根を植えて、手入れを行い、7月の開花時期に観賞会を開催しています。
また、県の鳥「かもめ」をモチーフにした着ぐるみが胸に「ヤマユリ」の花をつけた、県高等学校文化連盟のマスコットキャラクターの「かもえもん」が、総合文化祭など様々な催しで活躍し、多くの生徒に親しまれています。
こうした中、教育的見地から、子ども達に学校の中でヤマユリの種を植え、花を咲かせるまでを経験させてはどうか、というご提案をいただきました。
私も子どもたちが、自然豊かな神奈川のシンボルである、県の花「ヤマユリ」などに、より親しみながら成長し、郷土愛を育んでいくことは、大切なことと考えています。
一方で、「ヤマユリ」は、日当たりのよい斜面に自生しており、適した環境でないと、育てることは難しいと、専門家からお聞きしています。
そこで、議員ご提案の趣旨を受けとめさせていただき、学校内に生育に適した環境のある県立学校を選んで、例えば、農業高校の部活動において、種や球根から「ヤマユリ」を育てることで、生徒がより一層、県の花に親しみ、自然を大切にする心を育む機会をつくってまいります。