神奈川科学技術アカデミー、KASTが有している科学技術政策の推進機関としての機能をしっかり引き継ぐため、県が産技総研に示す「中期目標」の第一番目に、「研究開発」を位置づけました。
産技総研は、この中期目標を受けて、基礎から実用化までの「研究プロジェクト」にしっかり取り組みます。また、有望な技術についての「評価法開発」にも力を入れることとしています。
具体的には、従来から継続して実施している研究プロジェクトに加えて、来年度から新たに、腸内細菌を解析することで生活習慣病等の発症メカニズムを解明する研究に取り組み、未病の改善につなげていきます。
また、既に開発済みの光触媒や有機系太陽光発電に加え、機能性食品の効果・効能についての新たな評価法を開発し、信頼性の高い製品・商品の市場を形成することで、県内企業の競争力強化を図ります。
そのため、県としても、研究開発に係る予算を確保してまいりたいと考えています。さらに、産技総研自らも、外部資金を積極的に獲得し、研究事業を強化することとしています。
このように、産技総研がKASTの機能を引継ぎ、それを更に発展させることにより、真のイノベーション創出支援機関となるよう、県としてもしっかりと後押しをしてまいります。