本県では、昨年4月に「かながわ消防」がスタートしたところですが、先週10日に、県内の消防本部が一堂に会する、初めての実動訓練を実施しました。
私も参加しましたが、組織や指揮命令系統が異なる中で、県内の全25消防本部による訓練が実施できたことは、画期的なことです。
今後、災害が大規模化、多様化する中にあって、「かながわ消防」を、さらに充実強化していくためには、部隊の一体的運用の確立や、災害種別に応じた実践的消防技術の向上が必要です。
そこで、「かながわ消防」の実践的トレーニングセンターとして、消防学校を整備する予算案を計上させていただきました。
具体的な整備内容としては、地震等の災害に対応するため、様々なケースを想定した倒壊家屋を再現します。
また、水害や土砂災害に対応するため、建物内が土砂で埋もれた状況や、大量の水が流入した建物、水没車両、こういったものも再現します。
さらに、災害現場の状況を確認するドローンや、人命探索ロボットの実証研究を行います。
また、「かながわ消防」として、部隊の一体的運用や、応援ヘリの受入れなどの訓練も充実します。
こうした新たな訓練施設の他、地下街、トンネル、電車等の既存施設も併せて活用し、まさに、「かながわ版ディザスターシティ」とも言うべき、全国初の訓練拠点として、また、総面積8.1ヘクタール、これは東京ドーム1.7個分の広さですが、この国内最大級の施設として、整備を進めたいと考えています。