1.国の補正予算への対応について


<質問要旨>

 防災・減災と景気対策という二つの視点から、国の緊急経済対策に伴う平成24年度補正予算には大いに期待しているが、肝心なのは、この予算により、地域の企業が利潤を上げ、そこに働く人々の収入が増え、税収の増が図られることである。
 そこで、補正予算の執行に当たっては、県内産業への波及効果を確かなものにし、地域経済の活性化を図る対策が必要であると考えるが、今回の補正予算の大宗を占める県土整備局として、どのような方策を考えているのか、所見を伺いたい。


<答弁> 県土整備局長

 国の補正予算への対応について、お尋ねがありました。
 県土整備局としては、地域経済の活性化を図るため、ゼロ県債・今回の補正予算・25年度当初予算を、切れ目なく執行します。
 県内の建設業は依然として厳しい経営状況にあることから、最低制限価格率の上限を、引き続き90パーセントとすることに加え、優れた技術力や社会貢献への意欲を持つ、地域の中小建設業者に配慮する方策を、検討しているところです。
 具体的には、補正予算の執行にあたり、まず、地域経済への効果が速やかに現れるように、早期の発注に努めること。
 また、過去の工事成績が優良なことや、県との間で、災害時の協力協定を締結していることを、入札の参加条件の一つとする工事の発注を、積極的に行うことなどを考えています。 
 さらに、現場の技術責任者が工事を1箇所しか担当できませんが、技術者不足に配慮し、一定の条件のもと2箇所兼務できるようにすることなど、柔軟な対応を検討しています。
 こうしたさまざまな取組みを通じ、この補正予算が地域の経済を活性化し「成長のエンジン」の起動を支えることができるよう、取り組んでまいります。


<要望>
 県土整備局長、前向きなご答弁ありがとうございました。
 大変積極的な取組みをされるということがわかりました。
 県土整備局の予算は、今回の補正予算の中の6割とのことですが、それぞれの部局でさまざまな工夫をされていると思います。ぜひ部局間で積極策については共有をしていただくようお願いします。