道州制は、この国のかたちを中央集権型国家から、地方分権型国家に組み替えるという極めて大きな改革であります。
道州制導入によるメリットもさまざま挙げられておりますが、道州制の議論が国主導で進められると、ややもすれば、都道府県行政の効率化、地方財政の圧縮が目的として強調され、分権が置き去りにされかねません。分権をしっかりと進め、道州、基礎自治体が、それぞれの役割と事務・権能に見合った財源を確保できることが重要であります。
そのように、真の地方分権改革に適った道州制としていくためには、地方の立場から、あるべき道州制の姿を積極的に発信していく必要があるのではないかと考えます。
また、受益者となる県民の皆様に対しても、道州制について、その理想やメリット、デメリットなど、わかりやすく、具体的に提示することが、道州制への理解と関心を高めることにつながると考えます。
そこで、知事に伺います。
県民を巻き込んだ議論を行うためにも、知事が考えられる「道州制のあるべき姿」を、県民の皆様に、具体的に提示していくことが必要と考えますが、こうした点も含め、今後、道州制について、どのような考えで取り組んでいこうとしているのか、知事のご所見を伺います。
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