運転免許センターにおける技能試験受験者の利便性の向上について


<質問要旨>

 運転免許を取得するための技能試験は、指定自動車教習所を卒業する場合等を除き、運転免許センターでの技能試験が必要となる。
 技能試験は不合格になると次の試験日まで1か月程度間隔が空いてしまうが、その一因として、試験官の人員不足があると考えており、人員確保に向けた人事的戦略が必要である。
 また、技能試験は予約制だが無断キャンセルも相当数あり、限られた受験枠を有効活用するため、キャンセル待ちを可能としているが、次に指定された試験日前にはキャンセル待ちができない問題がある。さらに、キャンセル待ちを希望する人は、当日、受験できるか否か分からない状況で運転免許センターへ赴く必要がある。こうしたシステムは早急に改善し、受験者の利便性の向上に向けた取組が必要である。

 そこで、技能試験受験者の利便性の向上に向けた今後の取組について、所見を伺いたい。

<答弁> 警察本部長

 はじめに、技能試験の受験状況についてですが、近年の受験者数は1万5,000人前後で推移していましたが、昨年は1万7,000人を上回りました。
 また、主に外国籍の方が外国免許から日本免許へ切り替えるための運転技能レベルの確認数も最近は増加傾向にあります。
 運転免許センターでは、これらの技能試験等を一日当たり約100人、昨年は延べ約2万4,000人を受け入れております。
 技能試験は、予約制で実施していますが、約2割の方が予約当日にキャンセルする実情から、このキャンセル数を見越して予約数を設定しており、加えて、当日、運転免許センターに来られて、キャンセル待ちで受験を希望される方の受け入れも行っております。
 ただし、当日のキャンセル待ちによる受験は、技能試験官の人員や試験コースにも限りがあるため、希望者のうち、一部の方しか受験できない現状にあります。
 そこで県警察では、受験される方が何時でも空き状況を確認しながら、予約や予約の変更ができるオンラインシステムの導入を検討しております。
 これにより、何時でも予約等が可能となるほか、運転免許センターに行ってキャンセル待ちをする必要もなくなることから、受験者の利便性の向上が図られます。
 さらに、技能試験官の予約対応業務が合理化され、受験枠の拡大も期待できます。
 今後も、引き続き、オンライン予約システムの導入をはじめとした運転免許業務全体の合理化・高度化を図りながら、県民の利便性に配慮した運転免許行政に取り組んでまいります。