去る9月14日の新聞報道でも、6月から始まった一部民間委託による駐車違反取り締まりを含む新制度が功を奏し、県内の路上駐車は63%も減少したとのことで、渋滞緩和などに一定の成果を上げたとされております。ところで、新制度の発足に際し、警察本部では、円滑な交通の流れを妨げる迷惑駐車には厳しい態度で臨む一方、路上駐車がさほど悪影響を及ぼさないケースについては、逆に規制を緩和するなど、めり張りのきいた取り締まりを行うとされておりました。しかし、県民の目からは、後者については明確な施策が見えないというのが率直な感想です。
そこで、私は提言を交えながら幾つか質問をしたいと思います。
まず初めに、パーキングメーターの利用時間拡大について伺います。パーキングメーターは、公道の「時間制限駐車区間」において、一定時間に限り有料で駐車が許可されるものと承知しています。その利用時間は、日中の道路の渋滞が予想される時間帯に合わせ設定されており、1回当たり「40分まで」、「60分まで」として、同じ車が長時間にわたって占有することなく、多くの人が公平に利用できるように配慮されています。このように、パーキングメーターは、混雑時の無秩序な駐車による渋滞を避けるために設置されたものであるため、利用時間外になれば、従前の公道と同じ扱いになり、大半の道路が路上駐車禁止区域に戻ることから、利用時間外の夜間などに取り締まりを受けてしまうケースが続出しております。
確かに、駐車禁止区域に駐車することは交通規則の違反ですが、市街地では店舗の営業時間などにかかわらず駐車スペースが不足しており、それが路上駐車の大きな原因の一つとなっています。夜間でもパーキングメーターの需要はあり、利用時間の拡大の検討が必要と思われます。そもそも、パーキングメーターの設置区間は、日中の道路混雑時でも駐車スペースとして活用でき、基本的に路上駐車を行っても交通の妨げにならない区間のはずであります。警察本部としては、交通規則を単に取り締まり強化で遵守させるのではなく、駐車スペースを確保して遵守させることも検討すべきであります。
そこで、警察本部長にお伺いをいたします。
既存スペースの有効活用の観点からも、パーキングメーターの利用時間の拡大を早急に検討すべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。
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