「さがみロボット産業特区」が目指す「生活支援ロボットの実用化を通じた安全・安心の実現」のためには、大きく3つの観点から取組を進めていくことが大切と考えています。
一つ目は、実証実験と改良の積み重ねによる、技術の向上です。二つ目は、生活支援ロボットの安全性や利便性が、広く認められることです。そして、三つ目は、実際に使用する県民の、生活の中に受け入れられることです。
今後、実用化していくためには、多くの方が試乗し、その安全性などについて理解を深めていただくことが大切です。
また、技術の進歩に合わせた社会のルールについても議論を重ね、合意形成を図りながら県民生活の中に受け入れられていくことが必要と考えています。
このことは、他の生活支援ロボットにも当てはまる、共通の課題です。県民がロボットの安全性や利便性を確認し、生活の中で実際に体験できる場を、積極的に用意していく必要があります。
そこで、今後は、介護や高齢者見守りロボットなどを、実際の利用場所である住宅等に配置し、多くの方にロボットのある暮らしを体験してもらえる、ロボットハウスの整備を検討していきます。
また、巡回警備や移動支援などを行うロボットの体験機会を「まち全体」で提供する、いわゆるロボットタウンについても、合わせて検討していきたいと考えています。
さらに、多くの方に関心を持っていただけるよう、インターネット上の動画などを活用し、バーチャルで生活支援ロボットを体験してもらうなどの工夫も凝らしていきます。
こうした取組を通じて、多くの県民の方に、「さがみロボット産業特区」が提案する、ロボットとくらす、ロボットに支えられる新たなライフスタイルを理解していただき、生活支援ロボットの更なる普及・定着を促進してまいります。