教育課程上の国語教育でございますが、まず小学校では、1時間の単位時間というのが45分というふうに定まっております。国語に充てる時間は、それぞれ学年によって若干違うわけですけれども、1年間をおよそ35週と計算して、1週間当たりの時間数でいきますと低学年で8時間程度、中学年が7時間程度、そして高学年になりますと5時間程度ということになっております。
中学校において、1時間の単位時間は50分ということになっておりまして、1年生が週に4時間、2、3年生は3時間ということでございます。学習内容につきましては、3領域に大きくくくられておりまして、話すこと、聞くことという一固まり、書くこと、読むこと、これらの三つの領域に加えて、語意や語句といったような言語事項というものがもう1項目加わっております。それぞれを各学年で繰り返しやっていくというのが国語教育の実情でございます。
言語事項につきまして、漢字の学習については小学校常用漢字が1,945文字、このうちの1,006文字が各学年ごとに示されておりまして、第6学年修了までの間にすべて読めるようにし、前の学年の漢字についてはすべて書けるようにする。中学校については、その1,006文字にプラスして残りの939文字を読めるようにし、6年生までの小学校の学年別の漢字配当表に示された1,006文字を書いて、文章の中で適切にそれを使えるようにといった指導を行っているところでございます。
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