地下水と聞くと、私たちはすぐに地盤沈下を連想しがちだが、ドイツの場合は国土が比較的平坦なことから、日本のような人口集中が起きないため、心配ないのだそうだ。ただし、一度、汚れてしまうと、河川と違って水の流れがゆっくりの地下水は、汚染が長く続いてしまう。だから、水源林(保護林)は厳重な管理下に置かれている。
井戸の周辺10m以内(
ZONE1)は立ち入り禁止、ZONE2と呼ばれる水源涵養区域は自動車の進入禁止が図られているほか、保護林に隣接する区域(
ZONE3)でも汚染源となるような施設の建設は制限されている。その管理には、森林監督官(ドイツ人あこがれの職業!)も一役買っているのだという。