私はたばこを吸わない。正確に言うと、お酒を飲んだときなど、ゆっくりとたばこや葉巻を味わってみたくなるときがある。それでもせいぜい月に2〜3本だ。
だから、個人的には全ての施設が禁煙になっても、別段困らない。むしろ、おいしい食事はきれいな空気の中で楽しみたいと思うし、列車も禁煙車両を選んで乗ってきた。
当然、他人のたばこの煙を吸わされたり、においを嗅がされたりするのはまっぴらという人たちの気持ちはわかるし、それと同じくらい、一杯やるときまで目くじら立てなくてもいいじゃないかという心情も理解する。
去る3月24日の本会議で「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」が成立した。
知事原案に対し、さまざまな立場の県民から寄せられた意見を反映させた修正案を議会側がまとめ、自民、民主、公明、県政会、共産、神奈川ネットなどの賛成を得て可決、成立したものだ。
修正案は「公共的施設」を、施設の性質によって「第1種施設」(病院、学校、劇場、官公庁など)と「第2種施設」(飲食店、ホテル・旅館、カラオケボックスなど)に区分した上で、「第1種施設」は禁煙、「第2種施設」は禁煙又は分煙を選択(2分の1以上は禁煙)とするが、「第2種施設」のうち次の施設は「特例第2種施設」とし、この条例による規制は努力義務とした。 |