「伝えるだけでは、気が済まない。」

 あたりまえのことですが、有名人をバッシングしたり、スキャンダルを暴いたり(作りあげたり)するだけが雑誌ジャーナリズムではありません。
 私が長く携わってきたのは、いわゆるライフスタイルマガジン。より楽しく美しく豊かな生活を読者に提案するために存在する雑誌です。記事を作るためには、そういう生活を実践している人々や、その生活をサポートしてくれる物や店や企業を、国内外問わず取材させてもらいます。

 その取材対象をたくさん見つけ出すことが、編集者の仕事です。ジャンルは実にさまざま。ファッション、ヘア&メイク、インテリア、雑貨、建築、アート、音楽、フード&ドリンク、ヴィークル(車やバイクなど)、スポーツ等々。
 それぞれの分野で、今、いちばん面白いことを取材し、それを読者に伝えます。そんな仕事が、楽しくないわけはありません。だから、だんだん伝えるだけでは気が済まなくなってくる。自分でもやってしまうんですね。

 これから政治に携わると、ジャンルこそ町づくりや環境保全、福祉、教育、交通、治安、産業振興といったものに変わりますが、お手本となるような事例を県内外、国内外に探し求めるのは取材のようなものですし、優れているものがあれば、それを研究し、なんとか保土ヶ谷流、神奈川流にアレンジして導入できないか、きっと挑戦するでしょう。

 そんな編集者魂。政治の世界で生かしてみせます。