視覚と聴覚の両方に障がいのある盲ろう者は、令和5年3月末現在、県内に476名で、県は、盲ろう者の総合的な支援拠点である、盲ろう者支援センターを令和元年9月に設置し、相談支援等を行っています。
昨年度は、当事者やその家族からの、延べ570件の相談に対応し、支援の中心となる通訳・介助員を延べ3,410名派遣しました。
また、通訳・介助員の養成を進め、現在、センターに登録されている通訳・介助員は、昨年度の養成研修の修了者24名を新たに加え、390名となっています。
しかし、盲ろう者のニーズに対応するためには、通訳・介助員の養成を今後も進めていく必要があります。
あわせて、一人ひとり異なるコミュニケーション方法に応じて、適切に支援できるようにするため、通訳・介助員のスキルアップも図っていく必要があります。
また、県が設置する、障がい当事者のみで構成する会議では、盲ろうの当事者委員から、「盲ろうを知ってほしい」、「盲ろうという障がいをしっかりと定義してほしい」といったご意見をいただいています。
そこで、県は、一人でも多くの方に通訳・介助員になってもらえるよう、視覚障がいや聴覚障がいの関係団体、福祉関係の学校などに、養成研修への参加を積極的に呼びかけていきます。
また、資格取得後に受講する現任研修に当事者の声を反映して、プログラムの充実を図ります。
さらに、当事者からいただいたご意見を踏まえ、より一層の理解促進を図るとともに、盲ろうの定義の確立に向けた検討を、国に働きかけてまいります。