若者世代の政策への参画について


<質問要旨>

 県が実施している子ども・若者の政策提案や意見反映の取組は、29歳までを対象としているが、参加募集チラシに掲載されているのは制服姿の中高生の写真であり、これでは20代の若者、特に社会人が自分たちも当事者であることが実感しづらいのではないか。実社会で奮闘する若者たちが参画しやすい取組にする必要があると考える。

 そこで、「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」で事業化するアイデアについて、どのように多くの子ども・若者の意見を反映させていくのか。また、子ども・若者の政策提案や意見反映の取組に、社会人の参画を促すため、どのような工夫をしていくのか、併せて所見を伺う。


<答弁> 黒岩知事

 県では、子ども・若者の提案を施策に反映させるため、今年度新たに「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」を実施しています。
 このプロジェクトには、102件の応募があり、8月にプレゼンテーション発表会を行い、審査の上、9つの提案を採択しました。
 この発表会には、私も審査委員として参加しましたが、どの発表も発想力・発信力が素晴らしく、子ども目線、若者目線の重要さを痛切に感じました。
 採択された提案については、提案者と調整しながら今後、県として事業化を進めます。
 また、こうした子ども・若者の発想力をさらに生かしていくため、提案者以外の子ども・若者からも事業化に向けた意見を伺っていきます。
 具体的には、今年度新たに開始した、インターネット上で子ども・若者の意見を聴取する「みらいキャンバス」を活用して、より多くの子ども・若者から、採択された提案についてのアイデアなどを伺います。
 次に、子ども・若者の政策提案や意見反映への社会人の参画についてです。
 「みらいキャンバス」などの取組では、主に学校を通じた参加の呼びかけが中心であり、20代の若者、特に社会人を対象とした呼びかけや、テーマ設定は、これまでは特に行っていませんでした。
 今後、県は、インターネット上で時間の制約なく参加できる「みらいキャンバス」の中で、仕事や結婚といったテーマを設定するなどし、広く社会人の参画を促すための工夫をしてまいります。

<要望>
 県の今の取組は、20代、29歳までとなっていますが、先ほど、社会の最前線で頑張っている若者たち、特に単身者という話をしましたが、就労の分野では30代前半は若者であるし、39歳までを就職支援の対象としていることもあるので、できれば30代の若者、特に30代前半の子ども・若者の意見を吸い上げる仕組みを作って頂ければと思います。