3.がん教育の推進について


<質問要旨>

 県は、「神奈川県がん対策推進計画」を今年3月に策定し、総合的ながん対策を推進している。
計画では、重点施策である「がんに対する理解の促進」の取組として、「がんに関する知識の普及啓発」とともに、新たに「がん教育の推進」に取り組むこととしている。
 県では、今年度、がんに対する正しい知識の習得を図るため、子どもを対象とした「がん教育」の実施について検討していると承知しているが、実施には医療関係機関や教育委員会等の理解や協力が不可欠である。

 そこで、今後、がん教育の実施に向けて、県としてどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。


<答弁> 黒岩知事

 がんは、本県では死亡原因の第1位となっていますが、がんによる死亡者数を減少させるためには、がんの予防・早期発見を含む健康に関する正しい知識を子どものころから習得し、その後の生活の中で実践することが重要だと考えております。
 このため、今年3月に策定した「神奈川県がん対策推進計画」において、がんに対する理解の促進を重点施策のひとつとして位置づけ、がん教育の推進に取組むこととしております。
 そこで、県は、本年9月に、教育委員会、学校長、養護教諭やPTA関係者の他、がん経験者、がん医療関係者、地域医療関係者等を構成員とした、「神奈川県がん教育検討会」を設置しました。
 文部科学省においては、がんに関する保健教育を強化することとして、5年後の学習指導要領の改訂を視野に入れ、小・中・高におけるがん教育のあり方を検討しており、県はこうした国の動向を踏まえ、効果的・効率的ながん教育の実施方法や教材などについて検討しています。
 今後につきましては、がん教育を学校現場で円滑に実施するため、教育機関と連携を図り、来年度には、検討会で作成した教材を活用して、モデル的にがん教育を実施していきたいと考えております。