教育ビジョンについて幾つか質問をさせていただきたいと思います。
先ほど、教育ビジョンについて、本委員会に素案の報告がございまして、御説明をいただいたところでありますけれども、言うまでもなく、今、教育というのは本当にいろいろな課題を抱えているところです。そうした中で、県教育委員会のみならず関係部局ですとか、市町村、学校、地域、家庭、さらには企業など、社会全体で子どもたちの教育を支えていくということに、教育ビジョンの策定の趣旨があるのだと伺いました。当たり前の話ですが、教育の問題というのは学校だけでは到底やり切れないということについては、私もそう思っておりますし、そうした意味では、教育ビジョンづくりというのは大変関心を持つとともに、期待をしているところでもあります。
国では、安倍新総理のもとで教育再生会議が発足いたしました。本質的な課題について、今、いろいろな議論が行われている。去る11月29日には、いじめ問題の緊急提言が発表されました。提言の中身については種々意見があるようでございますけれども、直面する課題について正面から受け止めて、迅速な対応を図ったという点では評価されるのではないかと思いますが、そうした国の動向を踏まえつつ、今回報告された教育ビジョンの素案につきまして何点かお伺いをいたします。
まず、素案の報告に際しての説明では、教育ビジョンの中で、教育の現状でありますとか、課題をどのようにとらえているのかということについて、詳しい説明はなかったように思いますが、その点はどのように整理されているのか、お伺いしたいと思います。
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