県営住宅の駐車場に関して、2点お尋ねがございました。
1点目は、県営住宅における福祉車両の駐車スペースの確保についてでございます。
県営住宅におきましては、団地にお住まいの皆様の利便性の向上などを目的に、駐車場の整備に取り組んでおり、これまでに全団地の4分の3に当たる団地で約1万3,000台分を整備してまいりました。しかしながら、高齢化の進展など、入居者の変化に伴い、駐車場のありようについて見直しが求められてきております。
議員のお話にもありましたように、入居者が高齢化し、訪問介護などで福祉関係者や入居者の近親者が県営住宅を訪れる機会が増加しております。こうした状況の中で、団地内に福祉車両などの駐車場がなくて困るといった、知事あての「わたしの提案」も届いており、早急に対応を図るべきものと受けとめております。
そこで、本年3月策定の「神奈川県県営住宅ストック総合活用計画」に、福祉車両の駐車スペースの確保を位置づけたところでございます。今後、制度面や具体の整備・管理方法等検討を深めるべき内容もありますが、福祉車両などの駐車スペースの確保について、できるだけ早い時期に方向性を定め、調整のできた団地から順次実施してまいりたいと考えております。
2点目に、県営住宅の駐車場の余剰スペースを近隣の住民等に有償で貸し出してはどうかとのお尋ねがございました。
一部の県営住宅におきましては、入居者の高齢化等の理由により、駐車場の空きスペースが目立っている事実もありまして、どのように活用していくのかが課題の一つであると認識をしております。今後、駐車場の空きスペースについては、団地入居者の駐車場利用の動向を見きわめ、入居者や周辺地域の皆様のご意見も伺いながら、どのような有効活用が望ましいのか、十分検討を重ねてまいりたいと考えております。
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