■文教常任委員会 養護学校の入学選抜について(平成18年8月17日)
<質疑一覧>


<質疑>
 次に、確認をさせていただきたいことが一つございまして、養護学校の選抜制ということについて、一部の学校の保護者から、この選抜制によって自分たちが行きたかった養護学校に入学できなくなった、また、どこか遠い学校に回されてしまう、といった不安を持たれ署名運動にまで発展して、教育委員会に対して入学選抜制度の導入の先送り等を求める動きがあったと聞いているのですが、なぜこういうことになってしまったのかお聞きしたいと思います。

<答弁> 子ども教育支援課長
 養護学校の高等部の入学選抜をめぐって、大変御心配をおかけしております。希望者が増え、養護学校の入学定員には限りがある中で、各学校がそれぞれ精一杯の努力をしていただきながら定員の確保をしております。これまでの神奈川県の取組の中では、希望される生徒を一人残らず、全体の中できちんと養護学校で受け止めていこうということで施策を進めてまいりました。その基本的なベースは本年度も変わっておりません。
 したがいまして、希望者が年々増えておりますけれども、まず各学校が精一杯、入学定員を確保する中で、どうしても学校によっては集中する学校がございます。それについては、各地区の中学校長の代表、養護学校の校長たちによる中学校と養護学校の進路相談会で十分な話合いをしながら、とにかくきちんと定員の中でおさめていきたいという調整作業を繰り返してきております。今年度につきましては、さらにきちんとした調整をやっていきたいと思っております。
 そうした中で、私どもの方からの説明が十分に保護者の方々に届いていないというのが一番大きな問題だと受け止めております。
 したがいまして、例えば9月13日に中地区で保護者会の説明会をまずやります。それを皮切りに、県内4地区での保護者会の説明会において、直接保護者の方々に説明をしてまいりたいと思います。同時に9月1日に教育委員会のホームページに、高等部の入学者選抜について情報提供を行い、随時新しい情報を更新していきたいと思います。制度の内容や、どこの学校に何人希望しているというような情報を逐一御報告をしていきたいと思います。
 また、「輝けきみの明日」という養護学校を紹介するパンフレットを作成し、7月31日に各学校に配布し、各学校は保護者の方々にそれをお届けしました。
 今後の日程といたしましては、中学校と養護学校の進路相談連絡会を開きながら、とにかく基本的にはすべての御希望する生徒をきちんと受け止めていけるような体制づくりを万全にしていきたいと思っております。




<要望>
 県内の養護学校は過大規模化という課題を抱えていて、なかなか希望どおりの学校に行けないというのは、私も十分承知をしているつもりです。ただ、若干の説明不足というか、情報だけが先に走ってしまった部分があって、非常に遠くの学校に行かされてしまうのではないかとか、いろいろな不安が充満してしまったことも確かだと思います。今、お聞きしたところ、抽選ということももちろんあるのだけれども、それをできるだけ排除をして調整していきたいというようなことも恐らくあるのかなと思いますので、保護者の皆さんの不安を払しょくできるようにしっかりと御説明していただきたいと思います。