それと、先ほど若年者の問題については飯田委員の質疑の中でも出てきたと思いますが、私も子供のときからの就業意識の醸成というのはすごく大事なことだと思っているのですね。ただ、先ほどの答弁を聞いていますと、いざ就職というときになって、就職をもう目前にしてから様々な職業についてのガイダンスとかそういったことが行われているのかなと思うのです。これはどちらからというと教育局、教育委員会の仕事だと思うのですけれども、ほかを見ても例えば環境教育なんていうときに、これは教育委員会だけでは当然できなくて、環境問題を所管する部門が協力したり要請をしたりして行われることだと思うのですね。やはり職業観だとか労働観といいますか、言いかえればこの世の中はどんな人たちの仕事によって成り立っているのか、そういったことを知識として身に付けてもらうためには、教育委員会だけではなくて労働を所管する商工労働部から、しっかりと協力なり要請なりをしないと教育現場での職業観醸成というのはできないのかなと思うのですね。
そういったことで、先ほど連携の一部ということで御説明があったと思うのですけれども、小学校高学年とか、中学生とかそういう子供のときからそういった様々な職業について、仕事というものについて教育する方法というのはないのかなと思うのです。
おととしの11月に村上龍さんが「13歳のハローワーク」という本を出して、物すごく分厚い本で税別2,600円もする本なのですけれども、まだ2年たたないのですが今、37刷り、108万部という部数が出ている。ちょっと子供が読むには中もずっしりと文字も多いですし、そんなに簡単な本ではないのだけれども、学校の図書室だとか、親御さん、お母さんが買っていくとかというケースが多いみたいなのですね。それだけ需要もある。求める気持ちはあるわけで、先ほどミスマッチの話が出ましたけれども、ミスマッチ失業率がどうしても4%ぐらいはあるのだというような実態も聞いています。そうすると、子供のときから職業、仕事というものに対する認識を強く持ってもらうために、子供のときから教育というのを商工労働部と教育委員会と協力して神奈川の場合は進めていく必要があると思うのですが、その点についていかがでしょうか。
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