■警察職員1,500人増員について

<質疑>
 この9月定例会本会議でも治安の回復に言及した質問が多くなっているように、昨今の治安情勢の悪化が深刻であり、知事もマニフェストの中で犯罪の激増・凶悪化・粗暴化等に対応するために警察官を1,500人増員するといった事を訴えて当選されたが、警察官の増員については基本的にどの様な方策を考えていられるのか?

<答弁>
 いわゆる政令定数以外の県単独配置の警察官増員といった方法もありますが、財政の問題もありますので財源の対策とあわせて検討してまいりたいと思います。




<質疑>
 6月定例会でお尋ねした時とほとんど変わらない内容であるように思える。
いわゆる政令定数のこれまでの状況はどのようになっているのか?

<答弁>
 警察法に基づく政令の定数の増員についてですが、本県においては13年度から見て、結果的に総計で1,040人の警察官の増員が図られました。
 また、1万人増員計画では、全国で8,500人の増員がなされており、最終年度である来年度(平成16年度)当初では、残りの1,500人の増員が予定されております。




<質疑>
 この1万人増員計画における来年度の1,500人の増員の中で、本県に分けられる人数はどのくらいになるのか?
 また、県としては、1,500人の増員といった目標に対しどのように近づけていくのか?

<答弁>
 実はまだその概要というものが明らかになっておりません。だいたい12月頃にならないと明確になってこないという状況です。
 また、本県としては、国への施策制度・予算に関する要望の一環として知事自ら警察庁長官に要望活動を行ったのをはじめに、東京都や大阪府などの7都府県の共同による「大都市圏における警察官の増員等に関する共同提案」として要請活動を行っています。
 さらに、県警本部と知事と一体となって、今後も国に対して強力に本県としての実情の提案を行って、政令定数の確保を目指していきたいと考えております。




<質疑>
 神奈川県は、全国の定数増のおおよそ20分の1ぐらいが来るという話もあるようですが、さらに上積みがとれるようにしっかりと頑張っていただきたい。




<質疑>
 人的体制の整備において、実際には財源的な問題もあると思うが、交番相談員を含めた非常勤職人などの状況はどうなっているか?
 県庁と警察本部の人的な交流はどの程度行われているのか?
 警察本部とはどのような検討をされているのか?

<答弁>
 非常勤の活用については、基本的に警察官の増員の一方策として有効な手法だと認識しております。
 また、現在本県知事局から県警本部へ出向・派遣している職員は3名で、業務経験等が活用できる部署におり、行政目的と密接に関連するように人事交流の中身を精査しながら行わせていただいています。
 それから、警察本部との検討についてですが、現在具体的に細かく詰めていくところまでは調整中ですが、お互いに検討・協議をしていきたいと考えております。




<質疑>
 神奈川県には、教職員の方を含め8万人近い職員がおられるが、その8万人という戦力を活用するためのシステムを作る事は可能なのか。

<答弁>
 軽々に可能だ、できないというテーマではなかろうかと思います。
また、そういった組織の中できっちりと今の御提案を受け止め、これから詰めて研究等していきたいと思います。