【公明党 神奈川県議会インフォメーション】
2月定例議会

■緊急輸送道路は今後3年で調査、対策工事を推進へ
 代表質問において、社会基盤の老朽化が進む中で、「トンネルや路面など表面的には損傷が見られない箇所においても老朽化による危険が高まっている」と指摘。トンネルの上部に設置された大型換気施設であるジェットファンや、路面下の空洞といった日常のパトロールでは異常を発見することが困難な箇所についても、しっかりと点検し、その結果に基づく早急な対策の必要性を訴えた。
 黒岩知事は国の2012年度補正予算を活用し、「緊急輸送道路約600キロについて、今後3年程度で調査を実施し、対策工事を進めていきたい」と答弁。

■アレルギー対策、教育現場でさらに前進へ
 一般質問において、東京都調布市において、食物アレルギーを持つ児童が給食を原因とするアナフィラキシーショックを起こし亡くなった事故を踏まえ、神奈川県でも教職員に対する研修を一層徹底すべきであると指摘。
 藤井教育長は、25年度に市町村教育委員会と連携、エピペンを処方された児童生徒の学級担任等が必ず研修を受講し、その教職員が校内研修を行うようにすると答弁。さらに地域の消防機関と情報を共有し、緊急時の救急対応を徹底すると表明。これにより、教育現場でのアレルギー対策が、また一歩前進する。

■「がんワクチンセンター」、県立がんセンター内に設置へ
 予算委員会で、「がんワクチンセンター」の設置を強く要望。
 その結果、今年11月オープンの県立がんセンター内に「がんワクチンセンター」を設置するとの答弁を引き出した。
 がんワクチンは手術・抗がん剤・放射線治療に続く、第4のがん治療として、期待されている。

■私立高校授業料補助が増額へ
 家庭の状況に関わらず、すべての高校生が安心して勉学に打ち込めるようにと、公明党が訴え続けてきた補助金の増額が決定。一定所得以下の保護者の学費負担が軽減される。また、入学準備に充てられるようにと、昨年12月の本会議で提案した奨学金の前倒し貸付は、来年度の実施となる予定。

■住宅のスマート化、高齢者見守りにも活用へ
 予算委員会において、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の普及による住宅のスマート化について質問。
 当局は、単なる省エネルギーのツールに留まることなく、スマートメーター等との連動により、高齢者の見守り(県営住宅、住宅供給公社住宅にも応用可)や関連産業育成等にも役立てていくと答弁。

■東海道貨物支線の貨客併用化、意見書を提出へ
 建設常任委員会において、東海道貨物支線の貨客併用化について、総合特区制度を活用した京浜臨海部の活性化にとって重要な路線であると主張。運輸政策審議会における基本計画の年限が近いため、再度の新計画策定にあたり、県内における対象路線を明示して国への意見書を提出することを提案。
 委員会で「高速鉄道を中心とする交通網の整備促進を求める意見書」が取りまとめられ、本会議で可決された。
 
■図書館の在り方、議論を「見える化」へ
 文教常任委員会、予算委員会において、図書館の在り方を県民へ周知することについて「図書館協議会より開かれたものを設け、議論の見える化を図るべき」と質した。
 教育局長は、「市民との意見交換会の場を設けて公開し、提案をいただいて運営に役立ててゆく」と答弁した。
 
■サポステ、県内5施設が連携へ
 県民企業常任委員会において、地域若者サポートステーション(「ひきこもり」など、さまざまな悩みを抱えている若者が就労に向かえるよう、多様な支援サービスでサポートする取り組み)について質問。
 これまで独自に運営されていた県内の5施設について、今後は連携し情報を提供しあうことにより、相談者にマッチしたサポート体制を展開するよう訴えた。
 その結果、25年度から連携体制が構築される。
 
■参院選、視覚障がい者に「音声コード付き拡大文字版」配布を検討
 総務政策常任委員会において、選挙における視覚障がい者に対する広報について質問。座間市議会議員の選挙では、QRコードに専用の装置を当てると音声を読み上げる機能の付いた、「音声コード付き拡大文字版」を障がい者団体に配付したことを紹介し、今夏の参院選でも同様の取組を選挙管理委員会に要請。
 これに対し選管は、神奈川選挙区において、障がい者団体と連携し、導入を検討していくと答弁した。