【公明党 神奈川県議会インフォメーション】
9月定例議会
■新型街頭緊急通報装置(簡易型スーパー防犯灯)設置推進!
 公明党県議団は、12月定例議会代表質問で、従来、地域安全のためスーパー防犯灯の設置を推進。今後の整備と一部市町村において独自に検討している新型街頭緊急通報装置の導入について質問。
 これに対し警察本部長は、5基一組となっているスーパー防犯灯は設置に適した地域が限定的であり、費用面でも大変高価となっているとした上で、今後は1基を単位として設置が可能であり、費用も比較的安価な新型街頭緊急通報装置の設置を推進する、と答弁。更に、設置においては、その通報先を警察本部の通信司令室とするなど、装置の効果が得られるような支援や協力を積極的に行っていく、と答えた。

■スクール・ゾーンの安全確保に向け、「スクール・ゾーン重点対策協議会」設置!
 公明党県議団は、9月定例議会代表質問で、通学中の児童・生徒の安全確保のため、市町村におけるスクール・ゾーンの実態について、県教育委員会の現状把握状況と取り組みについて質問。更にスクール・ゾーンの設定促進と定着化に向け、総合的な対策の必要性を訴えた。
 これに対し教育長は、歩道の整備や規制強化など対策を一層充実させるために、新たに、県教育委員会、警察本部、道路管理者等関係機関で構成する、(仮称)「スクール・ゾーン重点対策協議会」を年度末を目途に設置し、連携・協力を進める、と答えた。

■緩和ケア充実!「がんへの挑戦・10か年戦略」改定へ!
 公明党県議団は、9月定例会一般質問で、国のがん対策推進基本計画が、本県の「がんへの挑戦・10か年戦略」に比して先進的であり、県の施策推進や県民福祉の向上に役立つのであれば即座に取り入れていくべきではないか、と質問。
 これに対し知事は、初期段階からの緩和ケアを盛り込むなどした「がんへの挑戦・10か年戦略」の改定を本年度内に実施する、と答えた。

■COPD(慢性閉塞性肺疾患)の認知度向上への取組み推進!
 公明党県議団は、9月定例会一般質問で、「肺の生活習慣病」、別名「たばこ病」と言われる、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の危険性の普及啓発につき質問。世界の死亡原因の第4位にランクされ、国内でも患者数約530万人と推定される本病への対応を質した。
 これに対し知事は、県内ふれあいミーティングや関係者への研修等を実施し、COPDの普及啓発に努める、と答えた。

■耐震性ある建築物への表示制度検討スタート!
 公明党県議団は、9月定例会一般質問で、県民の安全・安心の確保を目的とした、耐震改修促進計画による耐震化目標達成のためには、建築物等の所有者に対する意識啓発を進めるとともに、耐震化することへのインセンティブも期待できる耐震性のある建築物等への表示制度検討の必要性がある、と質問。
 これに対し知事は、市町村と連携して早期に表示制度導入を進めていく、と答えた。

■「かながわ中小企業総合支援委員会」設置へ!
 公明党県議団は、9月定例会一般質問で、中小企業の技術高度化と事業機会拡大、更に技術とマーケティング、経営金融支援等を合わせた中小企業総合支援の推進について質問。
 これに対し知事は、平成20年度を目標に、各企業の独自技術や求める技術等を内容とする「産学公データベース」を構築し、高付加価値産業の創出を目指すと答弁。更に、県の中小企業センターと産業技術センターの連携強化を目指し「かながわ中小企業総合支援委員会」を設置し、中小企業の経営基盤と競争力を強化していく、と答えた。

■「かながわ自殺対策会議」設置へ!
 公明党県議団は、9月定例会一般質問で、自殺者数が全国第三位という本県の状況下、国での自殺対策基本法施行も鑑み、どのような対策を進めていくのか、と質問。
 これに対し知事は、医療、教育、経済、司法などの機関が協力して「かながわ自殺対策会議」を設置し、地域自殺対策会議の会議、実態調査の実施などのモデル事業に取り組むほか、自殺減少の数値目標を定め、自殺対策指針の策定も考えていく、と答えた。

■「多選禁止条例」条件付採択!
 公明党県議団は、9月定例会の総務企画常任委員会で、知事の多選禁止条例制定の是非について議論。知事の任期を三期十二年までに制限する全国初の「多選禁止条例案」を原案修正の上、全会一致で可決した。法的な課題が残っており、国が地方自治法において「多選を禁止する」旨の改正を行った後に施行するよう「条件付」とした。

● 市町村議会議員の皆様へ    平成19年10月12日 公明党神奈川県議団
 県警防犯システムが市町村権限で導入可能に!
 スーパー防犯灯に代わる(仮称)「新型街頭緊急通報装置」を承認
1.従来の問題点
 県下市町村からのスーパー防犯灯設置拡大を望む声は、日増しに拡大している。
 県内のスーパー防犯灯は平成14年から平成18年までに主要駅前等10地区、計50基を整備。しかしながら、今後の整備についてはいまだ計画がない状況にある。その最大の理由は、5基1セット、2500万円という高額な導入費用や、「県の防犯システムは県警が設置する」という従前の考え方が、防犯システム導入拡大の足かせとなっているという問題がある。
2.対策内容
 県議会9月定例会、防災警察常任委員会において、公明党県議団が本件の問題点を指摘し、議論を展開。下記項目において当局の答弁を引き出し、防犯システム導入の自由度を大幅に拡大することとなった。
  • 県警によるスーパー防犯灯に代わる(仮称)「新型街頭緊急通報装置」の導入承認
  • 赤色灯、サイレン、防犯カメラ、通報用ボタン、会話装置を装着したもので、従来の5基連動方式ではなく単独設置方式であり、機能的には従来のスーパー防犯灯と同様。県警の試算では従来の半額250万円/1基。設備については各市町村でメーカー等自由に決めることができ、自治体努力で導入費用の節減を図ることも可能とした
  • 設置者は県警でなく各市町村となるも、通報装置からの110番通報を可能とした
  • 既存の建造物等への設置を可能とした
  • 通報装置に企業広告を可能とした
  • 名称は各市町村で公募等可能とした
  • 各自治体は県警と連携し、通報用ボタンがどこで押されたかを、県警で確認できる仕組みを作る必要性を確認した
3.まとめ
 従来、県警本部の専権事項であったスーパー防犯灯設置が、公明党県議団の強力な交渉の結果、各市町村が独自の判断で計画的に設置できるものとなり、防犯活動権限を大幅に拡大することとなった。今後、県警との連携のもと、各自治体での防犯活動の充実が見込まれる。本件が総合的な防犯対策を推進する公明党の実績として、広く認知されるものにしていく必要がある。