いわゆる実績について考える。

(2007年3月29日)
 明日3月30日は神奈川県議選・横浜市議選の告示日です。明日からしばらくウェブサイトの更新ができなくなります。

 それにしても、この1期4年間、自分が議員として存在したという痕跡は、どこに、どのように残っているのでしょうか。
 選挙が近づくと、私を含め、ほとんどの議員はリーフレットやチラシで、実績を宣伝しますが、なかには行政当局の施策執行にタイミングよく乗っかったに過ぎないというようなものも多く見受けられます。
 そもそも、地方議員にとっての実績とは何なのか。マニフェスト流行りの昨今ですが、私は、地方自治体の首長や議員にマニフェストはなじまないと考えています。マニフェストすなわち政権構想は、国のように議院内閣制のもと、議会で多数を形成する勢力が行政のトップ=大臣の座に就き、そこから出た政策を、議会が認めるという構図のなかで成り立つものです。地方自治体で「政権」を握っているのは知事・市区町村長以下の行政当局であり、議員の側ではありません。また、知事や市区町村長も、議会が賛成の議決をしなければ、政策構想の実現は不可能です。国と違って首長派の議員が少数ということも、しばしばありますから、そういう場合は「政権」も不完全なものとなります。
 国会議員の「政権を取ったらこれをやります」と、地方議員の「当選したらこれをやります」では、同じ「約束」でも実現のプロセスがまったく違うということです。
 そのようなシステムの中で、地方議員がいわゆる実績をつくるのは容易なことではありません。良くも悪くも前例主義の行政当局は、議員からの注文や提案に対し、簡単には首を縦に振りません。新米議員にそうやすやすと実績をつくらせるほど行政は甘くないということです。まさに、岩に爪を立てる思いで働いてきた4年間でした。

 地域課題については、さいとう伸一さん、和田たくおさん、かのう重雄さんをはじめとする横浜市会の議員や、地元神奈川6区選出の上田勇衆議院議員と力を合わせて取り組んできました。また、県政にかかわることについては、公明党県議団の同僚議員と連携して成果を上げてきました。
主な成果・実績をこちらに綴ってみましたので、ご覧ください。